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CACH

構造物をIoTで常時監視

建設・インフラ向けのワイヤレスIoTモニタリング事業を展開。主力プロダクトは「ST-COMM」「山留めウォッチャー」「揺れウォッチャー®」の3製品で、電池駆動・無線通信により外部電源不要。構造物のひずみ・軸力・振動データを1時間ごとにクラウドへ自動送信し、ウェブアプリから遠隔確認と閾値アラートを実現。大手ゼネコンの地下掘削・山留め工事における点検管理の省力化が主な用途。西松建設・大林組・丸紅などへの導入実績、国土交通省の点検支援技術性能カタログ掲載。2016年10月設立。

法人名
CACH株式会社
代表取締役
鈴木良昌
調達シリーズ(推定)
シード
株主
East Ventures加賀電子グローブアドバイザーズコロプラネクストBonAngels Venture Partnersみずほキャピタル 他4社
設立
2016年
所在地
東京都江東区青海2丁目5番10号テレコムセンタービル東棟14階
公式サイト

資金調達

シード2018-03-06
非公開

投資家: East Ventures加賀電子グローブアドバイザーズコロプラネクストBonAngels Venture Partnersみずほキャピタル三菱UFJキャピタル

ニュース(2)

競合分析

競合スコアリングマップ

051012345設立からの経過年(年)競合スコア(5段階)基準=CACH(各社はこの企業への近さで採点)
CACH(基準)
対象企業(基準)バブル面積=総調達額破線=調達額非公開(最小サイズ)

競合スコアリング詳細

計測ネットサービス株式会社
直接代替性スコアいまの競合(短期1〜3年)
5/5
  • 顧客ペルソナの一致5/5
    根拠

    計測ネットサービスは公式サイトで山留め計測・情報化施工の計測管理をゼネコンの土木・建築工事現場向けに提供しており(keisokunet.co.jp 事業案内)、CACHが西松建設の地下工事現場・大林組の風車組立で採用された(prtimes.jp CACHプレスリリース 2024年8月、日本経済新聞)のと同じ、元請ゼネコンの作業所が支払者となる。

  • ユーザーペルソナの一致4/5
    根拠

    計測ネットサービスは計測機器レンタルと計測管理サービスを一式で提供し、日常の計測・報告は同社の技術者が担うため(keisokunet.co.jp 計測管理業務案内)、日々画面とアラートを見る主体はCACH(現場の施工管理担当者が自ら確認)と一部異なるが、データを見る現場代理人・作業主任者は共通。

  • 課題の一致5/5
    根拠

    同社は山留め壁の変位・切梁軸力・周辺地盤沈下の自動計測(計測管理)を掲げており(keisokunet.co.jp)、CACHのST-COMM/山留めウォッチャーが対象とする「山留め・切梁の変状監視」という同一のジョブに取り組んでいる。

  • 提供価値の一致4/5
    根拠

    同社は自動計測データのWeb公開・閾値超過時の警報通知を含む計測管理を提供しており(keisokunet.co.jp 自動計測システム)、CACHの「遠隔可視化+閾値アラート」という価値は代替可能。ただし電源・中継器不要・電池5年(BUILT/ITmedia 2019年6月)という設置容易性の水準までは公開情報で確認できない。

山留め・掘削工事の自動計測という同一ジョブを、同一の元請ゼネコン作業所予算に対して提供しており、直接代替性は非常に高い。設置容易性の面のみCACHに差がある可能性がある。

将来衝突可能性スコア将来の競合候補(中長期3〜10年)
4/5
  • GTM戦略の一致4/5
    根拠

    同社は計測機器レンタル+計測業務受託という形でゼネコン作業所への直販・案件単位の営業を行っており(keisokunet.co.jp 会社案内)、CACHが西松建設・大林組との実案件をプレスリリース化して次の稟議材料にする(prtimes.jp 2019年7月/2024年8月)直販・リファレンス型と同方向。

  • 将来目指すものの一致未評価
    不足している情報

    同社の中期ビジョン・将来構想を示す公式発信(経営計画・創業者インタビュー等)を確認できず、CACHの「世界に誇るIoTカンパニー」(イプロス掲載の公式企業紹介)との一致・不一致を判定する一次情報が不足。

  • 市場重複4/5
    根拠

    同社は山留め計測管理・情報化施工を国内ゼネコンの掘削現場に提供(keisokunet.co.jp)、CACHも西松建設の地下工事現場でST-COMMを設置(日本経済新聞)しており、同一の作業所計測管理費という予算枠に同種提案が入る。ただし同一案件での比較受注の公表事例は確認できないため5には上げない。

GTM・対象予算ともに重なり、中長期でも同じ工事現場計測管理の予算を奪い合い続ける公算が大きい。将来ビジョンのみ一次情報不足で未評価。

東京計測株式会社(計測機器・自動計測サービス)
直接代替性スコアいまの競合(短期1〜3年)
4/5
  • 顧客ペルソナの一致4/5
    根拠

    東京測器研究所はひずみゲージ・計測機器を建設・土木の施工計測および構造物モニタリング向けに販売しており(tml.jp 製品案内)、購入主体は元請ゼネコン・建設コンサル・計測会社。CACHの主顧客(西松建設・大林組等のゼネコン作業所、prtimes.jp 2024年8月)と重なるが、計測会社経由の間接販売比率が高い点で完全一致ではない。

  • ユーザーペルソナの一致4/5
    根拠

    同社のひずみゲージ・データロガーを実際に扱うのは現場の計測担当技術者であり、CACHのユーザー(現場の施工管理担当者・作業主任者、BUILT/ITmedia 2019年6月の設置形態記述)と概ね同層。ただし専門計測技術者寄りである点は異なる。

  • 課題の一致5/5
    根拠

    同社はひずみ測定・構造物のひずみ/変位モニタリング用製品群(ひずみゲージ、無線計測機器、リモート計測システム)を提供しており(tml.jp)、「構造物のひずみを測って異常を把握する」というCACH ST-COMMと同一のジョブに取り組んでいる。

  • 提供価値の一致4/5
    根拠

    CACHのST-COMMは抵抗値120Ωの既存ひずみセンサーを最大4本接続する構成(BUILT/ITmedia 2019年6月)であり、センサー本体は同社系の汎用品と互換。計測値取得という中核価値は代替可能だが、クラウドWebアプリでの遠隔可視化・アラート運用まで同等かは一次情報で確認できない。

「ひずみを測る」という同一ジョブの既存標準サプライヤーであり、顧客が計測方式を検討する初期段階で必ず比較対象になる。ただし販売経路と担い手が計測会社寄りである分、完全一致ではない。

将来衝突可能性スコア将来の競合候補(中長期3〜10年)
3/5
  • GTM戦略の一致3/5
    根拠

    同社は自社製品カタログと代理店・計測会社経由の機器販売を主とする(tml.jp 製品カタログ・販売網)一方、CACHはKCCSのSigfoxソリューション掲載や丸紅建材リースとの共同提供(cach-inc.com)といったパートナー流通も併用しており方向は一部重なるが、比較しうる詳細な販売戦略の一次情報が乏しい。

  • 将来目指すものの一致未評価
    不足している情報

    同社の中長期ビジョンを示す公式発信を確認できず、CACHの「ハードウェアとインターネットの融合」「世界に誇るIoTカンパニー」(イプロス掲載の公式企業紹介)との一致判定に必要な一次情報が不足。

  • 市場重複3/5
    根拠

    同社の無線ひずみ計測・リモート計測システム(tml.jp)とCACHのST-COMMは同種の計測用途を対象とするが、同一発注者の同一案件での比較検討・競合受注を示す公表事実は確認できないため、抽象的な用途重複にとどまる。

同じ計測用途の老舗サプライヤーとして中長期でも並走するが、同一案件・同一予算の奪い合いを示す一次情報が乏しく、衝突可能性は中程度にとどめる。

日本電気株式会社(NEC 光ファイバセンシング/構造ヘルスモニタリング)
直接代替性スコアいまの競合(短期1〜3年)
3/5
  • 顧客ペルソナの一致3/5
    根拠

    NECは光ファイバセンシング技術を社会インフラ(道路・鉄道・プラント等)の監視用途として自治体・インフラ事業者向けに提供している(jpn.nec.com 光ファイバセンシング紹介)。CACHの第二戦場である鉄道・プラント・自治体の保全部門と重なるが、主戦場である工事現場の作業所予算とは重ならない。

  • ユーザーペルソナの一致3/5
    根拠

    NEC側の想定利用者はインフラ管理者の監視・保全部門であり、CACHの利用集団(C)構造物所有者・管理者と重なる一方、CACHの中核である現場の施工管理担当者・作業主任者とは異なる。実際の運用者を特定する一次情報は限定的。

  • 課題の一致4/5
    根拠

    NECは光ファイバセンシングにより構造物・設備の状態を常時監視し異常の兆候を捉えることを掲げており(jpn.nec.com)、CACHの「既設構造物の常時監視による予防保全」というジョブと一致する。

  • 提供価値の一致3/5
    根拠

    常時監視と異常検知という価値は同じだが、NECは光ファイバを敷設する線状・広域の連続センシングであるのに対し、CACHは電池駆動の点センサーを後付けする方式(BUILT/ITmedia 2019年6月)で、適用可能な構造物・工事の種類と設置容易性が異なるため代替性は限定的。

既設インフラの常時監視というジョブでは重なるが、方式・適用範囲・主たる顧客層が異なり、工事現場の仮設計測では直接代替になりにくい。

将来衝突可能性スコア将来の競合候補(中長期3〜10年)
3/5
  • GTM戦略の一致3/5
    根拠

    NECは全国の官公庁・インフラ事業者向けの直販・SI型営業でインフラ監視ソリューションを展開(jpn.nec.com 社会インフラ向け事業紹介)。CACHもゼネコン・インフラ保有者への直販とパートナー流通(KCCS Sigfoxソリューション掲載、丸紅建材リースとの共同提供、cach-inc.com)で重なる部分はあるが、規模・チャネル構造が異なる。

  • 将来目指すものの一致未評価
    不足している情報

    NECの中期経営計画における社会インフラDXの位置づけとCACHの「世界に誇るIoTカンパニー」(イプロス掲載の公式企業紹介)の突合に足る、両者の将来構想を直接比較できる一次情報が不足。

  • 市場重複3/5
    根拠

    国交省の点検支援技術性能カタログ掲載技術が令和5年3月時点で215技術に拡充され、直轄国道の定期点検の一部項目で掲載技術からの選定が原則化されている(国土交通省)という調達構造上、同じ枠での比較検討が起こり得るが、両社が同一案件で競合した公表事実は確認できない。

既設インフラ監視の公共予算という同じ土俵に将来入り込む可能性はあるが、同一案件での競合実績は確認できず、抽象的な重複にとどまる。

株式会社センシンロボティクス
直接代替性スコアいまの競合(短期1〜3年)
3/5
  • 顧客ペルソナの一致4/5
    根拠

    センシンロボティクスは竹中工務店(屋内外巡視)、フジタ(トンネル坑内自動巡視)、中部電力パワーグリッド(送電設備点検)等のゼネコン・インフラ事業者を顧客とし(センシンロボティクス公式サイト実績)、CACHの西松建設・大林組(prtimes.jp 2024年8月)と同じ大手ゼネコン・インフラ保有者層に支払わせている。

  • ユーザーペルソナの一致3/5
    根拠

    センシン側の利用者はドローン運用を伴う点検現場の作業者・プラント保全エンジニア(公式サイト プロダクト説明)で、CACHの現場施工管理担当者・作業主任者と一部重なるが、機体運用スキルを要する点で担い手が異なる。

  • 課題の一致3/5
    根拠

    センシンは人が近づけない高所・狭小箇所を含むインフラ・設備の点検自動化を掲げ(公式サイト、フジタとのトンネル坑内自動巡視)、CACHの「構造物の変状を把握する」ジョブと目的は重なるが、CACHが担う常時連続センシング(ひずみ・軸力・振動)とは点検の時間軸・対象物理量が異なる。

  • 提供価値の一致2/5
    根拠

    センシンはドローンによる画像・3D点群・LiDARデータのAI異常検出(SENSYN CORE、公式サイト)で外観変状を捉えるのに対し、CACHはひずみ・軸力・振動の常時数値監視と閾値アラート(BUILT/ITmedia 2019年6月)であり、代替関係にはなく相互補完に近い。

顧客層と予算元は重なるが、取得する物理量・点検の時間軸が異なり、現時点で直接置き換わる関係にはない。

将来衝突可能性スコア将来の競合候補(中長期3〜10年)
3/5
  • GTM戦略の一致4/5
    根拠

    センシンは竹中工務店・千代田化工建設との資本業務提携、横河電機との販売提携(2024年10月、横河電機プレスリリース)と大手経由の間接販売を強めており、CACHのKCCS経由露出・丸紅建材リースとの共同提供(cach-inc.com)と同じ「大手パートナーの流通網に乗る」方向で一致する。

  • 将来目指すものの一致未評価
    不足している情報

    センシンの公式ビジョン・中期構想を示す一次発信を確認できず(工程①でも将来目指すものは不明とされている)、CACHの「世界に誇るIoTカンパニー」(イプロス掲載の公式企業紹介)との一致判定に必要な情報が不足。

  • 市場重複3/5
    根拠

    センシンは千代田エクスワンエンジニアリングと施工管理支援システムを共同開発・試行導入(2025年2月、PR TIMES)し施工現場側へ踏み込んでおり、CACHの主戦場と接近している。ただし同一発注者の同一案件で両社が比較検討された公表事実は無く、現時点では抽象的な重複にとどまる。

パートナー流通を軸としたGTMの方向は一致し、施工管理領域への進出で接近しつつあるが、同一案件・同一予算の奪い合いを示す証拠は現時点で無い。

各軸は5段階。「未評価」は情報不足で判定していないことを示し、低評価(1点)とは異なる。

競合・関連企業

未登録

計測ネットサービス株式会社

直接代替性 5/5将来衝突可能性 4/5

山留め・掘削工事の自動計測管理(切梁軸力・傾斜・変位)を機器レンタルと計測サービス一式で提供する国内有力プレイヤーで、ゼネコン現場代理人が計測管理を発注する際の第一候補として比較卓に載る。無線計測・クラウド可視化も展開しており、CACHのST-COMM/山留めウォッチャーと顧客・課題・解決策が最も重なる。

未登録

東京計測株式会社(計測機器・自動計測サービス)

直接代替性 4/5将来衝突可能性 3/5

ひずみゲージと計測システムの国内標準的サプライヤーであり、無線ひずみ計測モジュールやリモート計測システムも展開。CACHが用いる汎用120Ωひずみゲージの本家であり、ゼネコン・建設コンサルが「ひずみを測る」と決めたときに真っ先に想起・比較する既存ベンダーで、価格と実績で正面から競合する。

未登録

日本電気株式会社(NEC 光ファイバセンシング/構造ヘルスモニタリング)

直接代替性 3/5将来衝突可能性 3/5

同じ「構造物の変状を常時監視し異常を検知する」課題に対し、光ファイバセンシングやAI劣化診断という別アプローチで公共インフラ管理者・鉄道・プラントに提案する。国交省案件での信用力・全国営業網・予算規模で優位にあり、既設インフラ常時監視という CACH の第二戦場で直接競合する。

株式会社センシンロボティクス

直接代替性 3/5将来衝突可能性 3/5

現時点はドローン・ロボットによる点検自動化で計測手法が異なるが、インフラ・プラント保有者の点検/保全予算を狙い、点検データの統合プラットフォーム化を志向する点でCACHの目指す方向と重なる。将来、常時センシングデータを取り込む形で同一顧客・同一予算を奪い合う可能性が高い。

ビジネスモデル分析

AI分析

以下はAIの推論による分析です。事実には根拠(一次情報の引用)を、推論には確信度を付しています(生成: 2026-08-12 / 工程別)。

将来目指すもの

「ハードウェアとインターネットの融合によって、世の中に足りないサービスや製品を生み出していく」「日本の高度なセンシング技術とネットワークシステムの低価格化という追い風を活かし、世界に誇るIoTカンパニーを目指す」と公式に掲げている。建設・インフラ領域への特化を明示したものではなく、汎用IoT企業を志向する広い表現にとどまる。中期数値目標・ピッチデッキ由来の具体的なドメイン戦略は公開情報では確認できない。

確信度
根拠(一次情報)

イプロス掲載の企業紹介文(公式発信)および01intern.com掲載の企業概要「様々な社会問題をIoT・AIの力で解決するために設立」(出典: 01intern.com、initial.inc)。

顧客のペルソナ(お金を払う者)

主顧客(支払者・意思決定者)は、都市部の地下掘削・山留めを伴う工事や風力・プラント等の重量物据付工事を担う大手・準大手ゼネコンの現場代理人・工事所長。契約・購入の決裁は作業所単位の現場経費または本社技術研究所・DX推進部門が担う。副次顧客として、建設コンサルタント・鉄道会社・プラント事業者・住宅管理企業・大学・公的研究施設も確認されている。公共工事では最終費用負担者が国・自治体となり、意思決定は元請現場代理人、支払原資は発注者工事費という分離が生じる点に留意が必要。

確信度
根拠(一次情報)

西松建設の地下工事現場でのST-COMM採用(出典: 日本経済新聞、prtimes.jp CACHプレスリリース 2019年7月)、大林組の陸上風力発電施工での軸力モニタリング採用(出典: prtimes.jp CACHプレスリリース 2024年8月)、丸紅・丸紅建材リースとの切梁軸力モニタリング評価版共同提供(出典: cach-inc.com)、国土交通省の点検支援技術性能カタログ掲載(出典: prtimes.jp CACHプレスリリース 2024年8月)。

ユーザーのペルソナ(実際に使う者)

利用集団は3つに分かれる。(A) 現場の施工管理担当者・作業主任者:設置してアラートと画面を日々確認する主体で、土止め支保工の法定点検(7日以内ごと・中震後・大雨後)を担う。(B) 本社の技術・安全・環境部門:新工法の安全性検証・近隣振動対策・全社横展開判断を担う。(C) 構造物所有者・管理者(鉄道・プラント・自治体・住宅管理):施工完了後も長期にデータを参照する側で、利用サイクルが数ヶ月(工事現場)対数十年(既設インフラ)と根本的に異なる。導入障壁として、公共工事での発注者承諾・適用協議、既存計測会社との業務分掌の組み替え、1時間1回送信という仕様が有線連続計測前提の管理基準値運用に馴染むかの慎重論が存在する。

確信度
根拠(一次情報)

労働安全衛生規則第373条(一次法令)による点検義務の規定、BUILT/ITmedia 2019年6月記事での設置・運用形態の記述(出典: BUILT/ITmedia)、西松建設・大林組の採用事例(出典: 日本経済新聞、prtimes.jp CACHプレスリリース 2024年8月)。

顧客/ユーザーの課題(優先順)

  1. 1

    (顕在コスト型/確信度: 中+)都市部で山留め・地下掘削工事を担う元請ゼネコンの現場代理人・土止め支保工作業主任者が、法定の計測点検に伴う配線・電源・人員手配の工数と費用の増大に困っている。

    インサイト:労働安全衛生規則第373条が7日以内ごと・中震後・大雨後の点検を義務づけているため計測行為自体は省略できない一方、掘削現場は仮設で日々形が変わるため有線計測系が現場の変化に追随できず、測点増のたびに配線盛替え・断線対応・計測要員派遣が発生して費用が積み上がる。この工数が減らないのは、計測が「安全確認の証跡」として法令・工程に組み込まれており、配線を伴う限り増点が常にコスト増と直結するからである。

  2. 2

    (リスク型/確信度: 中+)地下工事・重量物据付工事を施工する元請の現場所長・安全管理責任者が、止水壁・山留め壁・仮設支持部材の微小変形という目視で識別できない異常を夜間・休工日を含む無監視時間に見逃すリスクを負っている。

    インサイト:地下工事現場では止水壁が外側からかかる土圧を押さえており、外力との均衡や地下水浸入の異常を常に確認しなければならないという要求水準に対し、人手点検は巡回タイミング依存で連続でも定量でもない。課題の本質は点検頻度不足ではなく、人の感覚では検出できない微小変形という物理的限界にある。異常が顕在化すれば周辺地盤沈下や第三者被害に直結し、発注者・労基署・近隣への説明責任を負う。

  3. 3

    (顕在コスト型/確信度: 中+)住宅・学校等に近接した都市部工事の現場代理人・近隣対応担当が、振動規制法の基準順守に加え、どの重機のどの作業が振動源かを特定できないまま過剰な対策と苦情対応を繰り返している。

    インサイト:従来の振動計測は敷地境界の少数点のスポット測定であり「法令適合の証明」を目的に設計されているため、「対策のための原因特定」ができない。多点化しようにも機器・設置・電源コストが高く、現場全体に面で敷くという発想が経済的に成立しなかった。結果として原因が絞れないまま作業時間帯制限・重機変更・防振措置を広く打つか、苦情が出るたびに説明と工程調整に時間を割くことになる。

顧客/ユーザーへの提供価値

電源工事・基地局・ケーブル敷設を一切不要にし、「設置数分・電池約5年・1時間1回自動送信」という限界費用の低さで、有線では採算が合わず諦めるしかなかった多点・追加測点・短工期現場での常時監視を可能にする。大手ゼネコン採用実績と国土交通省の点検支援技術性能カタログ掲載が、発注者への適用協議と社内稟議の障壁を下げる非機能的価値としても機能している。なお振動原因の特定については、55デシベル以上の振動が13回から4回へ(約70%減)という定量効果が報告されているが、この数値は企業側の製品紹介文脈での発信であり第三者検証は確認できない。

確信度
根拠(一次情報)

BUILT/ITmedia 2019年6月記事(電池約5年・1時間1回送信・設置形態の記述)、国土交通省点検支援技術性能カタログ掲載(出典: prtimes.jp CACHプレスリリース 2024年8月)、西松建設・大林組での採用実績(出典: 日本経済新聞、prtimes.jp CACHプレスリリース 2024年8月)。

ソリューション

電池駆動・無線通信(LPWA/Sigfox)・電源/中継器不要の小型センシングデバイス群(ST-COMM・山留めウォッチャー・揺れウォッチャー®・油圧ジャッキモニタリング)と、クラウドWebアプリによる遠隔可視化・閾値アラートメールを一体提供する。既存の汎用120Ωひずみゲージをそのまま接続できる設計で、縦80×横160×高さ56mm・400g以下の本体をマグネットやボルトで仮設構造物に取り付け、クラウドにデータを自動送信する。揺れウォッチャーは図面重畳表示と自動周波数分析を備え、振動源の特定を可能にする。

確信度
根拠(一次情報)

BUILT/ITmedia 2019年6月記事(ST-COMMの仕様・設置形態・接続可能センサ数・電池寿命・送信頻度の記述)、cach-inc.com(揺れウォッチャー・山留めウォッチャー・油圧ジャッキモニタリングの製品説明)、KCCS SigfoxソリューションページでのST-COMM掲載。

既存のソリューション

顧客は現在、主に2つの手段でこの課題を満たしている。第一は計測会社への外注による有線自動計測で、ケーブル敷設・電源確保・中継器/データロガー設置と掘削進捗ごとの配線盛替え・断線復旧を伴う一式業務として発注している。第二は作業主任者・現場員による定期人手計測で、法定の7日以内ごとの巡回点検・中震後の緊急出動がこれにあたる。いずれも計測管理を設置・巡回・報告書作成まで含む一式業務として外注する商慣行が定着しており、既存の計測会社との継続取引関係と、計測結果を安全証跡として確立した実績が強い切替障壁を形成している。

確信度
根拠(一次情報)

労働安全衛生規則第373条(一次法令)による点検義務の規定、計測ネットサービス株式会社の計測管理業務案内(出典: keisokunet.co.jp 事業案内・計測管理業務案内)、BUILT/ITmedia 2019年6月記事でのCACH担当者発言「従来比低コストで常時監視できるシステムが求められていた」(発信経路: 企業経由)。

収益モデル

価格・料金体系・単価・契約期間・継続率はすべて非公開で不明であり、収益モデルの継続性評価が最大の情報空白となっている。推定される構造はデバイス(発信機+センサー)の提供対価と通信・クラウドWebアプリの継続課金という二層だが未確認。工事現場用途は工期連動(数ヶ月〜数年)のためプロジェクト型(ワンショット寄り)でリカーリング収益の積み上がりが構造的に弱い懸念がある。丸紅・丸紅建材リースとの切梁軸力モニタリング評価版の共同提供という座組みは、重仮設資材レンタル料に機器を内包する課金形態を志向した動きと読めるが確認できていない。既設インフラの常時監視用途は十年単位の真のリカーリングになり得るが、その比率を示すデータは確認できず投資判断上の最重要未検証項目。Sigfoxを含むLPWAネットワークへの依存は通信事業者の事業継続性リスクを伴う(推測に基づくリスク指摘)。

確信度
根拠(一次情報)

丸紅・丸紅建材リースとの切梁軸力モニタリング評価版共同提供(出典: cach-inc.com)、KCCSのSigfoxソリューションページへのST-COMM掲載(問い合わせ価格・購入はCACHから)。料金・単価・継続率の一次情報は確認できず。

TAM

将来目指すものが形になった場合

約210億円(2024年時点)→ 約630億円(2033年時点)

将来目指すもの(世界に誇るIoTカンパニー)が形になった場合の市場:日本国内の構造ヘルスモニタリング(SHM)市場全体。建設現場の仮設計測から既設インフラの常時監視まで、ひずみ・振動・変位の計測・モニタリングサービス全般を対象とする。

計算根拠

IMARC Groupの予測値:日本のSHM市場は2024年に1億4,200万米ドル、2033年に4億2,800万米ドル、2025〜2033年CAGR13%(出典: IMARC Group)。1ドル≒148円で円換算した推測値。為替前提により±10%程度変動する。建設現場仮設計測はSHM統計に含まれない可能性があり上振れ余地がある。

SAM

EXITまでに取りうる市場

おおむね100億〜300億円規模(推測・幅大)

EXITまでに取りうる市場:国内の①施工中仮設構造物・工事現場の計測管理と②既設構造物の無線常時監視に絞った市場。

計算根拠

①山留め・土止め支保工を伴う掘削工事を年間1万〜2万件(推測、公的統計での確認なし)、1件あたり計測管理費50万〜500万円(推測)とすると50億〜1,000億円と幅が極めて大きい。②国内SHM市場約210億円のうち無線・低コスト型が置き換え得る領域を3〜4割と仮定すると60〜85億円(推測)。両者を合わせておおむね100億〜300億円と推定するが、推計の根拠となる公的統計・一次データが不足しており、この幅の広さ自体が推計の脆弱さを示す。

SOM

PMF後〜資金調達までに取りうる市場

算定不能

PMF後〜次回資金調達までに取りうる市場:大手・準大手ゼネコンの地下掘削・山留め工事現場における計測管理費のうち、CACHが直接置き換えにいける無線ひずみ・軸力・振動モニタリングの部分。

計算根拠

顧客数・デバイス稼働台数・単価・継続率がすべて非公開で一次情報が存在しない。参考桁感(推測)として、デバイス単価10万〜30万円・月額課金1,000〜3,000円/台と仮定し年間稼働1,000台規模なら機器収入1〜3億円+継続収入約2,400万円(1,000台×2,000円×12ヶ月)という年商数億円レンジが射程だが、検証可能な一次情報がないため正式にはSOMは算定不能とする。

市場成長率(定量)

日本の構造ヘルスモニタリング(SHM)市場は2025〜2033年にCAGR13%で成長する予測がある。ワイヤレスセンサーネットワークが低コストで設置が容易なことから従来の有線システムに取って代わりつつあるという技術トレンドが主要な成長ドライバーとされており、CACHの設計思想と一致する。

確信度
根拠(一次情報)

IMARC Group予測:日本のSHM市場 2025〜2033年CAGR13%(出典: IMARC Group)。具体的なレポートURLは今回の調査では取得できておらず不明。

市場成長可能性(定性)

追い風として、高度経済成長期に整備された社会インフラの老朽化進行、国交省による5年周期の定期点検要領改定(2019年2月)で非破壊検査・ICT計測の活用を認め、2024年度開始の3巡目点検では直轄国道の橋梁・トンネル定期点検の一部項目で点検支援技術カタログ掲載技術からの選定が原則化されるなど制度的な需要創出が現在進行形で続いている。建設業の時間外労働規制対応を背景とした現場省人化投資の意思決定が通りやすい環境も後押しする。一方で逆風として、IoT・AI・ロボット技術を持つ電機メーカーやTechベンチャーの新規参入が相次ぎ競争が急増していること、点検支援技術性能カタログ掲載技術が令和5年3月時点で215技術に拡充(その後54技術が追加)と掲載による差別化が希薄化していること、状態把握だけでなく診断・判断支援への高度化要求が強まりセンシング単体のコモディティ化リスクが存在すること、自治体の維持管理予算の総枠制約が補修工事とモニタリング導入の予算競合を生む点が懸念される。

確信度
根拠(一次情報)

国土交通省による定期点検要領改定(2019年2月)および3巡目点検での点検支援技術活用原則化(一次情報: 国土交通省)、点検支援技術性能カタログの令和5年3月時点215技術拡充および54技術追加(出典: 国土交通省)、IMARC Group SHM市場予測(出典: IMARC Group)。

モート(短期 1〜3年)

短期(1〜3年)で最も高い直接代替性・警戒度を持つのは「計測会社への外注による有線自動計測・人手による定期計測」という現行手段(直接代替性スコア総合5・警戒度high)と計測ネットサービス株式会社(同5・high)である。これらに対してCACHが築けるモートの核は「電源・中継器不要で設置数分・電池約5年」という測点あたり設置限界費用の低さであり、このKDF(顧客購買基準)でCACHは競合中最高評価(スコア5)を持つ。短期のモート構築策として、有線では採算が合わず諦めるしかなかった追加測点・短工期・多点振動という既存計測会社が取りこぼす空白領域に集中し、既存の計測管理契約と競合せず「併存」する形で現場に足場を作ることが有効。丸紅建材リースとの切梁軸力モニタリング評価版共同提供という重仮設資材流通への同梱は、比較検討の卓に載る前に資材と一体で現場に入る流通優位として短期モートの候補になり得る。

確信度
根拠(一次情報)

BUILT/ITmedia 2019年6月記事(電池約5年・設置限界費用の低さの記述)、丸紅・丸紅建材リースとの切梁軸力モニタリング評価版共同提供(出典: cach-inc.com)、計測ネットサービス株式会社の計測管理業務案内(出典: keisokunet.co.jp)、労働安全衛生規則第373条(一次法令・現行手段が持つ法的慣性の根拠)。

モート(中長期 3〜10年)

中長期(3〜10年)では、センシンロボティクス(将来衝突可能性スコア総合3・mid)やNEC(同3・low-mid)が施工管理・インフラ監視の統合プラットフォーム化を進める中、CACHが「計測デバイスのサプライヤー」に留まるとコモディティ化リスクが高まる。中長期モートとして最も有望なのは、計測値を管理基準値・法定点検記録・発注者提出書類の形式で出力し安全書類の生成まで担うことで現場フローへの組み込みを深め、スイッチングコストを作ることである。また鉄道・プラント保有者との十年単位の常時監視契約を積み上げて真のリカーリング収益基盤を形成することが、NECら大手が取りこぼす中小規模構造物を面で押さえるリカーリング化と防衛の両面で最優先となる。これらを実現するには計測から診断・判断支援への機能拡張と、蓄積した計測データのAI異常判定モデルへの転換が必要だが、いずれも現時点で着手を示す公開情報は確認できていない。

確信度
根拠(一次情報)

センシンロボティクスの竹中工務店・千代田化工建設との資本業務提携、横河電機との販売提携(2024年10月、横河電機プレスリリース)、千代田エクスワンエンジニアリングとの施工管理支援システム共同開発(2025年2月、PR TIMES)。国交省点検支援技術性能カタログ掲載技術の215技術への拡充(出典: 国土交通省)。CACHの中長期戦略を示す公開情報は確認できない。

モートは上の競合分析(3指標スコアリング:直接代替性・将来衝突可能性・警戒度)の結果を入力とした推論です。

リスク分析

AI分析

マクロ経済動向によるリスク

建設業の設備投資・工事量はGDPや公共事業費と連動するため、景気後退局面では民間の建設発注が絞られ、CACHの主顧客である大手ゼネコンの新規現場数が減少し、計測管理費の予算も縮小する。一方、インフラ維持管理・点検予算は国交省の制度要請に基づく部分が大きく、純粋な景気感応度は民間工事より低い。ただしCACHの売上・ARRが非公開のため、現在どちらの予算ウェートが高いかを定量評価できず、景気リスクの深さは判断できない状態にある。金利上昇局面では中小スタートアップの追加調達コストが上昇するリスクも伴う。

確信度
根拠(一次情報)

2018年2月のみずほキャピタル等からの第三者割当増資(出典: 日刊工業新聞電子版 2018年3月7日)以降の追加ラウンドが確認できず、財務基盤の厚みが不明。売上・ARRの一次情報も非公開。

社会動向によるリスク

建設業の慢性的な人手不足と2024年4月以降の時間外労働規制強化は、省人化・自動化投資の意思決定を後押しする追い風であり、CACHの「遠隔監視によって夜間・休日の出動を減らす」という価値訴求は社会動向と方向性が一致する。ただし建設現場の保守的な安全文化は「実績のない新技術の採用」に対する慎重論として働き、採用サイクルの長期化というリスクでもある。2025年以降の公開情報が確認できないことから、社会動向の追い風を実際の受注増に転換できているかは現時点で判断材料が不足している。

確信度
根拠(一次情報)

建設業への時間外労働規制適用(2024年4月、労働基準法改正)。2025年以降のCACH公開情報は確認できず(出典: 調査時点での検索結果)。

法規制によるリスク

法規制はCACHにとって需要を創出する追い風と、製品仕様を制約する逆風の両面を持つ。追い風として、国交省の定期点検要領改定(2019年2月)で非破壊検査・ICT計測の活用が認められ、2024年度開始の3巡目点検で点検支援技術カタログ掲載技術からの選定が原則化されたことは、公共インフラ分野での需要を制度的に生み出している。また労働安全衛生規則第373条による土止め支保工の法定点検義務は、工事現場における計測需要を恒常的に下支えする。逆風として、新技術適用に発注者承諾が必要な公共工事の調達構造は採用サイクルを長期化させ、LPWA(Sigfox)通信に依存する場合は通信規格・周波数割り当ての規制変更が事業継続リスクになり得る。

確信度
根拠(一次情報)

国土交通省による定期点検要領改定(2019年2月)および3巡目点検での点検支援技術カタログ掲載技術の選定原則化(一次情報: 国土交通省)、労働安全衛生規則第373条(一次法令)、国土交通省点検支援技術性能カタログへのCACH掲載(出典: prtimes.jp CACHプレスリリース 2024年8月)。

技術動向によるリスク

LPWAモジュールとMCUの低消費電力化は業界共通の潮流であり、「電池駆動・無線・クラウド可視化」というCACHの技術アーキテクチャ自体は後発参入者に模倣されやすい。特に計測器大手(東京測器研究所等)や電機メーカーが同等仕様の無線計測モジュールを投入する動きは現在進行形であり、ハードのみの差別化は時間とともに希薄化する。Sigfoxサービスの2026年時点の国内提供継続状況は確認できず、代替LPWA(LTE-M・LoRaWAN等)への移行コストが潜在リスクとなる。一方、AIを用いた異常判定・診断支援への技術進化は、センシング単体から判断支援まで登れればモートを厚くする機会になるが、CACHがこの方向への投資を行っているかを示す公開情報は確認できない。

確信度
根拠(一次情報)

東京測器研究所の無線ひずみ計測モジュール・リモート計測システムの製品展開(出典: tml.jp 製品案内)、BUILT/ITmedia 2019年6月記事でのCACH ST-COMM仕様(抵抗値120Ωの汎用ひずみゲージとの互換性の記述)、国交省点検支援技術性能カタログの215技術拡充・54技術追加(出典: 国土交通省)。

GTM戦略

AI分析

GTM=PMF後〜直近期(n-2期)にかけての顧客獲得戦略。顧客をどう獲得するかの想定です。

確認できた事実として、CACHは大手ゼネコンとの実証案件をプレスリリース化して次顧客の稟議材料にするリファレンス型直販営業を軸としている(西松建設の地下工事現場でのST-COMM採用を2019年7月にリリース化、大林組の風力発電施工での軸力モニタリングを2024年8月にリリース化)。並行して通信キャリア経由の露出(KCCSのSigfoxソリューション事例掲載・購入はCACHへの導線)、重仮設資材流通網への同梱(丸紅・丸紅建材リースとの切梁軸力モニタリング評価版3社共同提供)、業界メディア露出(BUILT/ITmedia・日経クロステック・イプロス等の産業系カタログ掲載)、展示会出展(設計製造・AI・IoT・DX バーチャルオンライン展示会 2022春)、学会発表と公的認定(土木学会2021年全国大会での2件発表・国交省点検支援技術性能カタログ掲載)による信頼形成を組み合わせている。推測として、現場代理人の個別課題起点のフィールドセールスが中心でPLG(セルフサーブ)要素は確認されない。営業組織の規模・人員は不明で、大手ゼネコン1社あたりの作業所から全社標準化への横展開が進んでいるかも未確認。2025年以降の新規プレスリリースが確認できないことは、GTM推進力の評価における懸念材料である。

確信度
根拠(一次情報)

西松建設の地下工事現場でのST-COMM採用リリース(出典: prtimes.jp CACHプレスリリース 2019年7月)、大林組の陸上風力発電施工での軸力モニタリングリリース(出典: prtimes.jp CACHプレスリリース 2024年8月)、丸紅・丸紅建材リースとの切梁軸力モニタリング評価版共同提供(出典: cach-inc.com)、KCCSのSigfoxソリューション事例掲載、イプロス掲載の企業紹介文(公式発信)、BUILT/ITmedia 2019年6月記事・日経クロステック掲載、土木学会2021年全国大会での2件発表(出典: cach-inc.com)。

Exit戦略

AI分析

① IPOシナリオ

想定規模
算定不能
想定時期
不明

実現可能性

ARR・顧客数・粗利率がすべて非公開であり、IPO規模の算定に必要な財務情報が存在しない。2018年の第三者割当増資以降の追加ラウンドも確認できず、設立から約10年(2016年10月設立)が経過した段階でIPO水準の事業規模・成長速度を達成しているかを判断する材料がない。日本のグロース市場では直近の時価総額中央値が100〜200億円台であり、ハードウェアを伴うIoT事業のPSRは純粋SaaSより低い実勢を踏まえると、IPOを視野に入れるにはリカーリング収益基盤の確立と規模の証明が前提となる。現時点では実現可能性を評価するための一次情報が不足しており、未評価とせざるを得ない。

根拠(一次情報)

2018年2月の第三者割当増資(出典: 日刊工業新聞電子版 2018年3月7日)以降の追加ラウンド・売上・ARRの公開情報は確認できず。

② M&Aシナリオ

想定規模
算定不能
想定時期
2027〜2030年前後(推測)
想定売先
大手計測器・電機メーカー(例:東京測器研究所・日本電気等)、大手ゼネコンの技術研究所・DX子会社、重仮設資材レンタル・建設商社(例:丸紅建材リース等)、建設現場管理SaaSベンダー

実現可能性

M&Aの実現可能性は、売上・バリュエーションが非公開のため買収額の算定は不能だが、国交省の点検支援技術性能カタログ掲載・大手ゼネコン複数社の採用実績・現場適合設計の知見という複合優位は、計測器メーカーや建設関連企業にとって取得コストを抑えた技術・チャネル獲得手段として魅力的な要素を持つ。大手計測器・電機メーカーは既存の計測ビジネスへの補完的統合を動機とし、建設商社・資材レンタル会社は流通網への製品組み込みを動機とする可能性がある。ただし2018年以降の資金調達情報がなく投資家の回収期日も不明なため、M&Aへの圧力がどの時点で高まるかは判断できない。IPOより現実的なExitルートと推測するが、企業情報の可視性が低い現状では確度を持った評価は困難。

確信度
根拠(一次情報)

丸紅・丸紅建材リースとの切梁軸力モニタリング評価版共同提供(出典: cach-inc.com)、大林組・西松建設の採用実績(出典: prtimes.jp CACHプレスリリース 2024年8月・日本経済新聞)、国土交通省点検支援技術性能カタログ掲載(出典: prtimes.jp CACHプレスリリース 2024年8月)。買収額・ラウンド情報の一次情報は確認できず。